2050年までに温室効果ガス排出量を全体としてゼロにすることを目指して、暮らしのなかで推奨される「ゼロカーボンアクション」!高い目標のように感じられますが、簡単なポイントに気をつけるだけで、温室効果ガス削減に大きな効果があります。ポイント30項目をそれぞれご紹介しましょう!
その13【節水】
「水、出しすぎ!」
「出しっぱなしにしない!」
お父さんやお母さんに注意されたことはありませんか?「水道代がもったいない!」というのはもちろんですが、水は、わたしたちの家に届くまで多くのエネルギーを消費しています。
水道水ができるまでには、まず川やダム湖から浄水場へ水を引き込みます。ろ過と消毒を経て水の汚れをとり、安全な飲み水に仕上げるのです。その後、給水所に送り圧力をかけて町のすみずみまで送ります。こうして配水管を通った水が各家庭の蛇口から流れ出ます。町中の人が毎日使う水といえば、相当な量。それをきれいにして各家庭に送るというのですから、たいへんなエネルギーを使っていることがわかるでしょう。
しかも、水道水は「つくって終わり」ではありません。わたしたちの暮らしで出る生活排水は下水処理場できれいにしてから川や海に戻されています。下水処理場では汚れを沈澱、分解させ、塩素などでの消毒作業を経てようやくきれいになるのです。ここでももちろん、エネルギーが消費されています。
水をムダにするということは、エネルギーをムダにするということ!暮らしを見直して、節水を心がけましょう。